岡山市のハザードマップ完全ガイド!安全なエリアの選び方と確認方法
岡山市で住まいを探すとき、多くの方が気になるのは「この場所は災害に強いのか」という点です。岡山市では、洪水・内水氾濫・土砂・津波・地震・高潮に関するハザードマップが公開されています。
更新情報などの詳細については「マップの更新時期と最新情報の確認方法」のセクションをご確認ください。この記事では、WEB版とPDF版の使い分け、住所をもとに自宅周辺のリスクを調べる手順、浸水想定や土砂災害警戒区域の読み方、住まい探しの注意点を具体的に解説します。
岡山市のハザードマップとは、洪水や土砂災害などの危険区域や避難所を地図で確認できる資料です。自宅や職場周辺のリスク、避難経路を確認するために活用できます。
この記事のポイント
- 岡山市では洪水・内水氾濫・土砂・津波・地震・高潮に加え、ため池浸水想定マップなども公開されている
- WEB版ハザードマップは2026年(令和8年)8月20日に更新され、津波・震度・液状化・洪水の新たな想定を反映
- PDF版は計画規模で作成。1000年に1回程度の想定最大規模の浸水はWEB版で確認する
- 南海トラフ巨大地震では津波が岡山市沿岸に到達する想定が示されている
- 不動産取引では水害ハザードマップ上の物件所在地の説明が行われるが、自分でも事前確認を
岡山市のハザードマップはWEB版とPDF版で確認できる
岡山市のハザードマップは、スマホで手早く調べたい方向けのWEB版と、地域全体をじっくり見たい方向けのPDF版があり、目的に応じて選べます。
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岡山市防災情報マップ(WEB版)へのアクセス方法
WEB版は「洪水・土砂」「高潮」「地震」「津波」の4種類を切り替えられます。位置情報機能を使えば、今いる場所周辺のリスクをその場で表示でき、避難所の開設状況やそこまでのルートも確認可能です。日本語のほか英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)にも対応しています。2026年(令和8年)8月20日に更新されているため、以前確認したことがある方も最新の表示内容を確認してください。
PDFでダウンロードできる洪水・土砂災害ハザードマップ
地域全体を紙面で見たいときは、PDF版の洪水・土砂災害ハザードマップが便利です。福渡地域や建部地域、中区全域、西大寺地域など、市内を19区分に分けたマップが公開されています。ただしPDF版は令和3年作成分で、発生確率100〜150年に1回程度の雨を想定した「計画規模」でつくられているため、最新のハザードマップや想定最大規模まで見たい場合はWEB版も併せて確認してください。
住所を入力して自宅周辺のリスクを調べる手順
気になる住所や現在地をWEB版に入力し、洪水・土砂・高潮・津波・地震のどのリスクを見たいか選びます。結果が表示されたら、最寄りの避難所の位置を確認してください。そこまでの道のりに危険な区域が含まれていないかも合わせて見ておきましょう。事前に経路まで把握しておけば、避難が必要になったときの動きが具体的になります。
岡山市のハザードマップで確認できる災害の種類
岡山市では、洪水・内水氾濫・土砂・津波・地震・高潮の災害リスクに加え、ため池決壊時の浸水想定なども確認できます。
災害の種類 | 主に確認する内容 |
|---|---|
洪水・内水 | 浸水想定区域、浸水深 |
土砂災害 | 土砂災害警戒区域、新たなおそれ箇所 |
地震 | 揺れやすさ、液状化の可能性 |
津波 | 浸水想定区域、避難経路 |
高潮 | 高潮による浸水想定区域 |
ため池 | 決壊時の浸水想定区域 |
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洪水・内水(浸水)ハザードマップ
洪水・内水ハザードマップは、河川管理者による洪水浸水想定区域の公表を受けて更新されました。想定は、発生確率100〜150年に1回程度の「計画規模」と、1000年に1回程度の「想定最大規模」の2種類です。想定最大規模はめったに起きない大雨まで見込んだもので、日常的な浸水を指すものではありません。
土砂災害警戒区域とため池浸水想定マップ
土砂災害警戒区域は、崖崩れや土石流の危険がある場所として指定され、ハザードマップ内に一覧やリンクがあります。あわせて、ため池決壊時の浸水想定マップも公開されています。ため池の周辺や谷沿いなどでは、ため池決壊時の浸水想定区域に含まれていないか確認してください。
南海トラフ地震に備える地震防災マップと津波ハザードマップ
地震防災マップは市内全域を対象に、揺れやすさや液状化の可能性を示します。津波ハザードマップは沿岸部を対象に、浸水想定区域と避難経路を示すものです。いずれも南海トラフ巨大地震の想定図を反映して更新されました。
高潮ハザードマップ
高潮ハザードマップは、平成16年台風第16号規模の高潮モデルと想定最大規模という2種類の浸水想定区域図をもとに作られています。対象は浸水が想定される地域に限られており、具体的には岡南地域や操明地域、朝日・大宮・幸島・太伯・豊地域、浦安・甲浦・小串・南輝・平福・福島・福浜・芳泉地域などが該当区域です。この高潮ハザードマップでは、これら以外の地域は浸水想定区域として示されていません。
災害リスクを比較するときにハザードマップで確認したいポイント
災害リスクを確認する際は、浸水深の色分け、土砂災害警戒区域からの距離、複数の災害リスクの重なりという3つの視点から確認するとよいでしょう。
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浸水想定の色分けと浸水深の目安
洪水ハザードマップの浸水深は、0.5m未満、0.5m以上~1m未満、1m以上~2m未満、2m以上~3m未満、3m以上~5m未満、5m以上~10m未満、10m以上の7区分で色分けされています。物件周辺の色分けを確認すると、想定される浸水深を把握する際の参考になります。
新たな土砂災害のおそれ箇所を確認する
岡山市内では、「新たな土砂災害が発生するおそれのある箇所」も公表されていますが、既存の土砂災害警戒区域とは別の情報です。公表されたことだけで、直ちに建築や取引に規制がかかるわけではありません。今後は県の現地調査を経て、必要な箇所のみ正式な警戒区域に追加指定される見通しです。該当していても、今後の調査対象という位置づけで受け止めておくとよいでしょう。
複数の災害リスクを重ねて確認する重要性
同じ場所に洪水と土砂災害、津波と高潮など、複数の災害リスクが想定される場合があります。1種類のマップだけで判断せず、洪水・土砂・地震・津波・高潮の表示を切り替えて見比べてみてください。その土地で想定されている複数の災害リスクを把握しやすくなります。
ハザードマップだけで安全性を判断しきれない注意点
ハザードマップは重要な判断材料ですが、想定を超える災害が起こる可能性や、掲載情報が更新される可能性がある点にも注意が必要です。
想定を超える災害が起こる可能性
洪水ハザードマップでは、「発生確率が100~150年に1回程度の雨(計画規模)」や「1000年に1回程度の雨(想定最大規模)」などの想定条件が用いられています。しかし、区域外や想定より浅い水深とされる場所でもリスクがゼロになるわけではありません。市は、警戒レベル4の避難指示などにあわせて、開設する避難場所を案内しますが、親族の家や自宅の2階など、事前により安全な避難行動を検討しておくことが大切です。
マップの更新時期と最新情報の確認方法
岡山市のWEB版ハザードマップは2026年(令和8年)8月20日に更新され、令和8年2月に岡山県が公表した南海トラフ巨大地震発生時の津波浸水想定図、震度分布図、液状化危険度分布図などが反映されました。以前保存した画像やスクリーンショットを見返している方は、更新前の古い情報のままになっている可能性があります。最新の情報は岡山市公式サイト等で確認することをおすすめします。
住まい探しの際に押さえておきたい防災情報
住まい探しでは、避難場所の位置と、不動産会社から説明されるハザードマップの内容を、自分でも確認しておくことが大切です。
避難場所の位置を事前に確認する
岡山市が開設する避難場所は、基本的に市立の小・中学校や公民館です。内見や引っ越し先を検討する際には、自宅から最寄りの避難場所までの距離や道のりも合わせて確認しておきましょう。避難時に使う経路も確認し、危険区域を通らず移動できるか確認しましょう。
宅地建物取引での水害ハザードマップの説明
不動産取引では、水害ハザードマップに関する説明が重要事項説明の一環として求められています。岡山市も、宅地建物取引業者からハザードマップに関する問い合わせが増えていると案内しています。説明を受けた際は、示された内容が最新版に基づいているかを自分でも確認しておくと安心です。
洪水シミュレーション条件設定
洪水ハザードマップでは河川ごとに想定雨量が異なるため、自宅周辺の河川にどの雨量条件が設定されているかを確認すると、想定内容を理解しやすくなります。
岡山市の洪水シミュレーションでは、河川・水系ごとに「計画規模」と「想定最大規模」という2種類の総雨量が設定されています。旭川・百間川は48時間で257.0mm(計画規模)と756.0mm(想定最大規模)、吉井川は270.0mmと744.0mm、高梁川は248.0mmと674.0mmとなっています。砂川(上道)のように24時間228.0mmから36時間850.0mmへと、時間軸そのものが変わる河川もあります。笹ヶ瀬川・足守川・砂川(一宮)は24時間188.5mmと654.0mmという条件で計算されています。
河川・水系 | 計画規模 | 想定最大規模 |
|---|---|---|
旭川・百間川 | 257.0mm/48時間 | 756.0mm/48時間 |
吉井川 | 270.0mm/48時間 | 744.0mm/48時間 |
高梁川 | 248.0mm/48時間 | 674.0mm/48時間 |
笹ヶ瀬川・足守川・砂川(一宮) | 188.5mm/24時間 | 654.0mm/24時間 |
自宅周辺の河川に設定された計画規模・想定最大規模の雨量を確認すると、ハザードマップの前提条件を理解しやすくなります。
まとめ
岡山市で住まいを探す際は、洪水・土砂・高潮・津波などのリスクと避難場所までの経路を確認することが重要です。最新のハザードマップ情報を活用し、自分や家族にとって災害リスクを許容できる場所か検討しましょう。
※掲載内容は執筆時点の情報です。最新情報は各自治体・関係機関の公式ホームページをご確認ください。
出典
- ハザードマップ(洪水・土砂災害) — https://okayama-life.jp/safety/disaster
- 洪水・土砂災害ハザードマップについて — https://www.city.okayama.jp/0000012077.html
- 市町村ハザードマップ - 岡山県ホームページ(危機管理課) — https://www.pref.okayama.jp/page/detail-27327.html
- WEB版ハザードマップについて | 岡山市 — https://www.city.okayama.jp/0000047403.html
- 宅地建物取引業者の方へ | 岡山市 — https://www.city.okayama.jp/0000034584.html
- 土砂災害の恐れ1・9万カ所公表 岡山県、「避難行動の参考に」:山陽新聞デジタル|さんデジ — https://www.sanyonews.jp/article/1924113
- 新たな「土砂災害が発生するおそれのある箇所」について - 岡山県ホームページ(防災砂防課) — https://www.pref.okayama.jp/page/1036031.html
FAQ
岡山市のハザードマップはどこで確認できますか?
岡山市の公式サイトで公開されているWEB版ハザードマップと、PDF版の2通りで確認できます。WEB版では「洪水・土砂」「高潮」「地震」「津波」を確認でき、スマートフォンやタブレットの位置情報機能を使えば現在地周辺のハザード情報や避難所までのルートも表示されます。PDF版は小学校区ごとに分かれており、印刷して自宅に貼っておきたい方に向いています。
岡山市のハザードマップは何種類ありますか?
岡山市では、洪水・内水氾濫・土砂・津波・地震・高潮に関するハザードマップのほか、ため池浸水想定マップなども公開されています。住まい探しでは、物件の所在地に応じて関係する災害リスクを複数確認してください。
岡山市のハザードマップはいつ更新されましたか?
WEB版は2026年(令和8年)8月20日に更新されています。最新の更新状況は岡山市公式サイトでも確認してください。
ハザードマップの浸水想定区域に入っていたら、その場所には住めないのでしょうか?
住めないという意味ではありません。洪水ハザードマップでは、「発生確率が100~150年に1回程度の雨(計画規模)」と「1000年に1回程度の雨(想定最大規模)」などの想定条件が用いられています。想定浸水深が浅いか深いか、2階以上へ垂直避難できるか、避難場所までの経路が安全かをあわせて見て判断するのが現実的です。
岡山市が県内で最も多いと公表された「土砂災害が発生するおそれのある箇所」とは何ですか?
岡山県が公表した、土砂災害警戒区域には指定されていないものの災害発生のおそれがある場所のことで、県内1万9,662カ所のうち岡山市は2,546カ所と市町村別で最多でした。ただし公表によって直ちに規制がかかるものではなく、今後の現地調査を経て警戒区域への指定が検討される段階の情報です。法的に指定済みの土砂災害警戒区域とは別物(「新たな土砂災害が発生するおそれのある箇所」)として読み分けてください。

この記事の監修者
水島 大輔
有限会社オバタ建設不動産 代表取締役
ハウスメーカーで新築住宅の営業を経験し、岡山県内で約200件のお客様の住まいづくりをサポート。「誠実・信頼・迅速解決」を社是に、住まい選びに役立つ情報の発信・監修を行っています。
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